青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル
日本海に浮かぶ孤島、
鴉の濡れ羽島。
そこに建つ屋敷には、
島の主の赤神イリアによって
あらゆる分野の天才たちが
客として招かれていた。
だがある朝、屋敷の中で、
首斬り死体が発見される。
そして事件は、
それだけでは終わらなかった――
原作は、西尾維新のデビュー作にして
第23回メフィスト賞受賞作
『クビキリサイクル
青色サヴァンと戯言遣い』。
〈物語〉シリーズを手がけてきた
シャフトによって、
西尾維新の原点とも
言える作品が映像化される。
第1話
《ぼく》が、玖渚友の
付き添いとして
鴉の濡れ羽島にやって来て、
三日目の朝。
《ぼく》は、敷地内を
散策する中で、
この島にいる
さまざまな人たちに会う。
客として招かれた天才たち――
園山赤音、姫菜真姫、
伊吹かなみ。
《ぼく》と同じく天才の
付き添いとして島に来た逆木深夜。
そして屋敷に仕えるメイドたち――
班田玲、千賀あかり、
千賀ひかり、千賀てる子。
そして《ぼく》は、天才画家である
かなみに絵を描いてもらう約束をする。
青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル


ぼくCV: 梶裕貴
この物語の語り部。
友からは「いーちゃん」と呼ばれている。
彼女の付き添いとして鴉の濡れ羽島に来た。


玖渚友CV: 悠木碧
天才のひとり。
情報工学と機械工学のスペシャリスト。
青色の髪と瞳が特徴的な少女。


園山赤音CV: 嶋村侑
天才のひとり。
世界的な研究機関・ER3システムの中でもその頂点に位置する七愚人に数えられている。


伊吹かなみCV: 川澄綾子
天才のひとり。
決まったスタイルをもたない画家として知られている。
赤音とは折り合いが悪い。


逆木深夜CV: 浜田賢二
かなみの付き添い人。
生まれつき脚が悪く車椅子で生活している彼女を、なにかとサポートしている。


姫菜真姫CV: 遠藤綾
天才のひとり。
過去視・予知・精神感応などの能力をもつ占術師。
なぜかぼくによくからんでくる。


佐代野弥生CV: 池澤春菜
天才のひとり。
島のみんなの食事をまかなう料理人。


赤神イリアCV: 伊瀬茉莉也
鴉の濡れ羽島の主。
天才と称される人物を島に招いて交流することを楽しみに、日々を送っている。


班田玲CV: 桑島法子
イリアに仕える使用人のひとりでメイド長。


千賀あかりCV: 桑谷夏子
イリアに仕えるメイドのひとり。
三つ子の長女。
ぼくに対してはそっけない態度で接する。


千賀ひかりCV: 新谷良子
イリアに仕えるメイドのひとり。
三つ子の次女。
ぼくに対しても優しく気さくに接する。


千賀てる子CV: 後藤邑子
イリアに仕えるメイドのひとり。
三つ子の三女。


哀川潤CV: 甲斐田裕子
イリアが一週間後の来訪を待ち焦がれている人物。
※キャラクターの色味は開発中のものです。本編の色味とは異なる場合がございます。
青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル
原作・西尾維新 『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』(講談社ノベルス・講談社文庫)
キャラクター原案・竹
総監督・新房昭之
監督・八瀬祐樹
シリーズ構成・東冨耶子 /
新房昭之
脚本・木澤行人 / 中本宗応
キャラクターデザイン・
総作画監督・渡辺明夫
総作画監督・鈴木博文
イメージボード・okama
美術設定・大原盛仁
美術監督・内藤健
色彩設計・日比野 仁 /
渡辺康子
3DCGディレクター・越田祐史
3DCG制作・オレンジ
撮影監督・江上 怜
編集・松原理恵
音響監督・鶴岡陽太
音楽・梶浦由記
アニメーション制作・シャフト
製作・アニプレックス /
講談社 / シャフト
青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル
ANIPLEX+

各巻購入特典:日めくりカレンダー4日分

1-4巻連動購入特典:玖渚友ぬいぐるみ

全巻連動購入特典:プロダクションサインボード
アニメイト

1-4巻連動購入特典:豆皿3つセット

全巻連動購入特典:描き下ろしディスクファイル(玖渚友・ぼく)
Amazon

全巻連動購入特典:描き下ろしB2布ポスター(哀川潤)
ゲーマーズ

1~4巻連動購入特典:マグカップ(径86×高99mm)

全巻連動購入特典:描き下ろしB2タペストリー(玖渚友・佐代野弥生)
ソフマップ(BD/DVD取扱店及びドットコム)

全巻連動購入特典:描き下ろしB2布ポスター(玖渚友・ぼく)
とらのあな(一部店舗除く)

全巻連動購入特典①:描き下ろしB2タペストリー(玖渚友・千賀ひかり)

全巻連動購入特典②: クリアしおり13種セット
TSUTAYA
(対象:すみや富士中央/すみや三島/すみや函南/梅田堂山/マルイファミリー溝口/戎橋/SHIBUYA TSUTAYA/TSUTAYAオンライン)

全巻連動購入特典:描き下ろし色紙(伊吹かなみ・逆木深夜)
HMV

全巻連動購入特典:描き下ろし色紙(園山赤音・ぼく)
WonderGOO/新星堂

全巻連動購入特典:描き下ろしイラスト入り壁掛け時計[丸型」(姫菜真姫・ぼく)
ニュータイプ アニメ マーケット

各巻購入特典:場面写ブロマイド2枚セット

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全巻連動購入特典:B2タペストリー
げっちゅ屋

全巻連動購入特典:マグカップ
セブンネットショッピング

全巻連動購入特典:モバイルスマホポーチ
ネオ・ウィング

全巻連動購入特典:B3布ポスター
アニメガ・文教堂(ECサイト含む)

全巻連動購入特典:トートバッグ
あみあみ

各巻購入特典:アクリルストラップ

各巻購入特典:アクリルストラップ

各巻購入特典:アクリルストラップ

各巻購入特典:アクリルストラップ

各巻購入特典:アクリルストラップ

各巻購入特典:アクリルストラップ

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キャラアニ/BOOK☆WALKER

各巻購入特典:オリジナルL判ブロマイド

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※特典の内容は予告なく変更になる場合がございます。
※特典はなくなり次第終了となります。詳しくは各店舗にお問い合わせください。
青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル
『クビキリサイクル』公式サイト 原作者・西尾維新 スペシャルインタビュー
やはり原作を見事に再現していただいているので、「いま西尾維新が『クビキリサイクル』を書くのであればどういう風に書くだろう」みたいなことを考えながら読んだのですが、やっぱり「今は書けないだろう」と思いましたね。例を挙げると、例えばこの劇中に出てくる人たちって、徹夜してもぜんぜん平気なんですよ(笑)。夜遅くまで会話して一晩明かし、翌朝普通に起きている。これは執筆当時、自分も徹夜が平気だったからそう書いていたけれど、今だと「無茶言うな」と思いました(笑)。
それは笑い話ですが、キャラクターの書き方でも技術的な部分でも、若いときには若さを活かした書き方があるということです。『クビキリサイクル』の特に再現不可能なところは、デビュー前に書いているということですね。プロとして書いた小説ではないという点で、『クビキリサイクル』と『クビシメロマンチスト』はちょっと特異な小説だと思います。
まず、〈物語〉シリーズのアフレコ風景と全然違うところに驚きました。〈物語〉シリーズでは声優さんが数名しかいないことも珍しくなかったのに、『クビキリサイクル』では声優さんが十数人もスタジオにいて「マイクの数が足りないんじゃ?」という光景になりましたからね。でもどちらかと言えばあれほどの少人数でアフレコをやっていた〈物語〉シリーズのほうが異端だったわけで、声優さんの人数に驚くのが変な話なんですけど(笑)。
『化物語』の時に西尾先生は、執筆の際にキャラクターの声のイメージは考えないとおっしゃっていましたが、アフレコで声優さんの演技を聞かれてどう思われましたか?
やはりキャストさんにしゃべってもらうと「こんな声だったんだ」と思います。特に、登場人物が大半10代だった〈物語〉シリーズと違って、『クビキリサイクル』は登場人物がほとんど成人していますから、演じ方の違いも出るんだなあと思いました。十八歳の阿良々木君と比べると、十九歳の戯言遣いは大人びている。そういう雰囲気の違いが、演じ方だけではなく画面にも出ていると思いました。あと哀川潤がしゃべったのにはびっくりしました。「戯言シリーズ」と「人間シリーズ」は完結して久しいですが、今は彼女が主役の「最強シリーズ」を書いているので、「この人はこうしゃべるんだ、こんな声をしてたんだ」と、他のキャラクターとは違う視点から見られました。彼女には今回、キャラクターコメンタリーでも一杯しゃべってもらっています。
キャラクターコメンタリーはどういう方針で書かれたのでしょうか?
先述の通り、戯言遣いを当時の気持ちで書くのが難しそうでしたし、今回は初出がTV放送ではなくOVAですから、本編とキャラクターコメンタリーが同時に聞けるわけで、「どの時点から振り返って映像を見ていることにすればいいのだろう」と、ちょっと悩んだんです。そこで10年以上前のドキュメント映像を、現在進行中のシリーズの登場人物に見てもらっている形にしようと思い、「最強シリーズ」主役の哀川潤と、そのシリーズの登場人物に来てもらうという形にしました。彼女達がどんな話をしているか、楽しみにしていてください。
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青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル
『クビキリサイクル』公式サイト 総監督:新房昭之×企画:久保田光俊×企画:岩上敦宏 鼎談 スペシャルインタビュー
『クビキリサイクル』がアニメ化するまでの経緯について、お聞かせください。
2002年頃ですからもう随分前の話になりますが、原作が刊行された当時に読んで、「この作家さんはすごい!」と衝撃を受けました。そこで、講談社さんの編集部にいきなり電話しまして、「この作品をアニメにできませんか」と相談したことが始まりです。その出会いが約7年後の『化物語』アニメ化につながったのですが、今回はついに色々な意味で原点である『クビキリサイクル』をアニメ化できることになりました。
新房総監督と久保田さんは、原作を読まれての感想はいかがでしたか。
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映像にするには難しそうだなと思いました。いわゆる密室劇で、限定された場所で物語が展開されていくので、『〈物語〉シリーズ』以上に映像にしにくいかも、という懸念がありました。
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作品自体はとても面白くてキャラクターも際立っていて、すぐに読みきってしまいました。でもアニメにするということを考えると、新房さんの言うとおり密室劇であることや、ミステリーの要素をアニメで上手くできるのかという不安はありました。
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ただokamaさんにイメージボードを描いてもらったことで、行けそうだという気になりました。アニメの『クビキリサイクル』のイメージを固めるために描いていただいたのですが、そのボードの世界観や雰囲気を、西尾さんも喜んでくれたので。
TVシリーズではなくOVAとなったのはなぜでしょうか。
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当初は、2時間のミステリー映画にできないかという話だったんです。そのつもりで脚本会議を始めたのですが、西尾さんにとって『戯言シリーズ』はやはり特別な思い入れのある作品だと知り、「じゃあ2時間に縮めるべきではないのでは」という話になって。ただ2時間以上となると映画としては長過ぎるし、TVアニメ1クールには満たないので、OVAならいいんじゃないかと決まっていきました。
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今でも『クビキリサイクル』はファンにとってすごく大切な作品で、ずっと好きだという方も多いと思います。そのためには不特定多数に発信するTVや配信よりも、OVAというモノとして直接お届けする形が適しているのではないか、という気持ちもありました。あと、作品内容としても毎週ペースでは作りきれないという制作上の問題もありまして…。OVAで月一本ペースという変則的なフォーマットに落ち着いた次第です。
キャスティングについてお聞かせください。『〈物語〉シリーズ』に出演された方は、今回の『戯言シリーズ』には出演されていませんが、意図やねらいはあったのでしょうか。
西尾さんは、作品を越えてキャラクター同士に会話をさせることがありそうじゃないですか。そしてそれをアニメとして作る可能性もあるかもしれないですよね。だから、できたら役者さんはかぶらないほうがいいかな、と考えました。
第1巻がいよいよ発売です。ここまで制作を進められての感想や感触はいかがですか。
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ダビングで音楽が入ったときに、音楽が素晴らしいと感じました。素晴らしいし、すごく納得できるというか。
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西尾さんの描く魅力的なキャラクターはもちろん見どころなのですが、〈物語〉シリーズと比べるとミステリーやトリックという要素が強いので、そういった点も新房さんとシャフトさんがどのようにアニメとして仕上げるか、ぜひ楽しみにして頂きたいと思います。
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毎月毎月のお楽しみとして、全8巻を続けて最後まで観ていただけるように、スタッフ一同がんばっています。どうかお楽しみにしていてください。
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青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル
『クビキリサイクル』公式サイト 「ぼく」役・梶裕貴×玖渚友役・悠木碧 スペシャルインタビュー
『クビキリサイクル』の原作を読まれた感想を教えてください。
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〈物語〉シリーズなどで、西尾先生作品の雰囲気や魅力といったものは存じ上げていたので「そうそう、この感じ!」と気持ちが高揚したのを覚えています。シャフトさんが制作されたアニメも拝見していたので、「あの独特のフィルムの中で、役者としてのお芝居だけじゃなく、色々な技術も試される作品なんだろうな」という印象もありましたね。いつか自分もそういった世界に関われたらいいなという想いがあったので、今回「ぼく」の声を担当させていただけると知ったときはとても嬉しかったです。
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私は高校時代、友達から薦められて読んでいました。主人公の「ぼく」に共感できる部分がいっぱいあったんですけど……あまりにも、「ぼく」の心理描写が自分と近すぎて怖くなっちゃったんですよ(笑)。「なんでこの作者、私のことがわかるんだろう」って。それで結末まで読まないまま、友達に「この作品、私には早かったわ」って、返しちゃったんです。ところが今回、玖渚友役をいただいたことで、読めていなかった『クビキリサイクル』と関わる立場になった。これはもう避けられない運命なんだなと思いました。
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すごい話だ…何かの縁なんだろうね。僕は原作を読んで、「知的で哲学的な表現が多い文体」という印象を抱きました。〈物語〉シリーズを拝見したときにも感じた印象だったので、西尾先生の原点である『クビキリサイクル』からそういった個性的な表現は変わらないんだろうなと。
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リズムがすごくいいんですよね。一見、難しい言い回しなのに、いつの間にかポンポンと頭に入ってきちゃう。それがアニメになり、絵や音楽がつくと、よりテンポ感が増したように思えました。『化物語』のアニメも、たくさんセリフが流れてくるのに頭がいっぱいになって苦しくなることがないんですよ。不思議なリズム感で、最後まで見れてしまう。すごい独特だなぁって思います。
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確かに、どこか気持ちのいい音のリズムはあると思いますね。『化物語』も『クビキリサイクル』も元々は小説で、文字での表現になるわけですが、音で聴いても美しい。また同時に、そんな「音を楽しめるフィルム」を作り上げるシャフトさん、新房監督が改めてすごいなと感じました。
西尾先生の作品はセリフが多いですよね。演じられる際に、その辺りで難しさを感じることはありましたか?
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ハードルは高いだろうなと、原作を読んだ時から思っていました。「ぼく」という人物は、作品の性質上セリフはもちろんナレーションやモノローグも非常に多い。漠然とした不安の中、何か少しでもヒントが得られたらと、『化物語』で主人公の阿良々木暦を演じられた神谷浩史さんにお話をうかがったところ、本当に色々と為になるお言葉をかけてくださって。最後には「梶くんなら大丈夫」というお言葉までいただいて、とても安心したのを覚えています。。また、第1話の収録時、アフレコ現場にいらっしゃっていた西尾先生から「やっと『いーちゃん』の声が聞けました」と言っていただけたのも本当に嬉しかったですね。そういった周りの方々からのお言葉もあって少しずつ自信をつけ、自分を奮い立たせながら全力で演じさせていただきました。
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アフレコ現場でスタッフさんから、一番大切なこととして言われたのは「セリフを一言一句、間違えず原作通りに言ってください」というものでした。たくさんセリフがあって、私もよく間違えちゃうので難しさはありますね。でも「ぼく」がナレーションやモノローグなどで一定のリズムを刻んでいるのに対して、玖渚は突然、楽器のシンバルをバーンと鳴らすかのようなテンションで入ってくるキャラクターなので、先輩方が刻んでくれている心地よいリズムの中で遊ばせてもらっている、という感覚のほうが強いかもしれません。そのリズムに乗せてもらえて、誰かと掛け合いの芝居をしていると楽しくなれるんですよ。
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僕もナレーションやモノローグの部分を読んでいるとき、どういうリズムで、どういう音で読んだら視聴者の方々の耳や脳、そして心に入ってきやすいかということを考えながら演じましたので、その辺りも含めてじっくりと聴いていただけると嬉しいですね。
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青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル
『クビキリサイクル』公式サイト 監督・八瀬祐樹 スペシャルインタビュー
『クビキリサイクル』という作品の見せ方・演出について、気を遣われているのはどんな点でしょうか。
ミステリーものということもあり、物語に集中してセリフを聞いてもらえることを大事にしています。また『クビキリサイクル』では背景が3Dでも作られているので、それを活かしてのカメラワークで、話しているキャラは誰なのか、それを受けて反応するキャラは誰なのかなど、把握しやすいように気をつけています。
同じ西尾維新先生の作品ではありますが、『〈物語〉シリーズ』とは違う方針で作られている、と。
『〈物語〉シリーズ』で会話が続くシーンでは、話している場所をカットごとに変えたりしていましたけど、『クビキリサイクル』では基本的にはそれはやらず、イメージの多用もしないつもりです。もちろん、『〈物語〉シリーズ』で培った方法が効果的な場合もありますが、いずれにしても一番大事なのは、観ている方に飽きさせずに、伝えるべき情報がきちんと伝わるようにする、ということかと思います。
〈ぼく〉というキャラクターを描く上で考えていることはありますか。
モノローグで感情を伝えるシーンは多いのですが、それが表情には出ないキャラクターですよね。基本的には、最初はあまり表情を出さないけど、話数を重ねるごとに少しずつ感情を見せていければいいかな、と思っています。たとえば第1話は表情を常に抑えた感じにしてありますが、物語が進むと殺人事件も起きますし、事件を調べるために〈ぼく〉がいろいろと積極的に動き出す展開もあるので、そうなったときに気をつけて表情を見せていこうと考えています。
友は自然に動くので、比較的アニメで描きやすいキャラクターだと思っています。変わった動きをしても、みなさん「友だから」ということで受け入れられてもらえるんじゃないでしょうか。あとはなによりも、可愛く描けてさえいればほぼOKかなと(笑)。
その他にも多くの登場人物が出てきますが、描きやすい・描きにくい等はありますか。
ミステリーものなので、犯人かもしれない怪しさを漂わせる必要があるのですが、そんな中でひかりは表情がわかりやすく、裏表が少ない印象があります。ただ『クビキリサイクル』のキャラクターは、全体的に性格が悪そうですよね(笑)。
『クビキリサイクル』を楽しみにしているファンのみなさんに一言お願いします。
自分も昔、1話ずつビデオが配達されるOVAシリーズを楽しみにしていたので、それと似た感覚をみなさんも抱いてもらえたら、うれしいです。
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青色サヴァンと戯言遣いクビキリサイクル
『クビキリサイクル』公式サイト 音響監督:鶴岡陽太×音楽:梶浦由記 スペシャルインタビュー
お二人は『魔法少女まどか☆マギカ』以来のタッグとなるわけですが、久しぶりにお会いした感想を教えてください。
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『まどか☆マギカ』テレビシリーズから劇場版までの間に梶浦さんとはたくさん打ち合わせをする機会がありましたので、久しぶりではありましたが、戸惑うようなことは全然ありませんでした。
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そうですね。もう何度もお目にかかってますのでサクサクといった感じで。お会いしてすぐに「音楽どうしましょうか?」みたいな話を始めていましたね。
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お互いにどういうやりとりをすればいいのかが、なんとなく把握できていましたから、打ち合わせは非常にスムーズに進みました。
鶴岡さんは『クビキリサイクル』で梶浦さんに、何曲くらいの劇伴を発注されましたか?
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28曲です。
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想像していたより、かなり少なくてビックリしました。
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でもひとつひとつの曲のシーケンスは長いんです。しかも『まどか☆マギカ』と同じく、楽しい音楽が片手で数えられるくらいしかない(笑)。
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今回いただいたメニューにも楽しい曲はほとんどありませんでした(笑)。
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難しい作品の音楽で、さらにバリエーションを狭めた28曲なので、なかなかヘビーなお願いだっただろうなと思います。
音楽の制作はどのようなアプローチで進められたのですか?
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